私は投資判断やリスク管理に「収益還元法」を中心と
 した金融工学の考え方を使っています。
 
 ここではなるべく簡単に、この金融工学のエッセンス
 をご紹介してみます。

 「金融工学」・・・名前は大げさですが、ロジカルな
 判断方法とし知っておいて損はないと思いますヨ!

 初めての方まずバックナンバーをご一読頂く事を
 オススメします。

 バックナンバーはこちら 

「マネーゲームではない本当の投資」
 一緒に考えて見ませんか?!
 
【アクリバ理論その17】ファンダ分析よ、おまえもか!


 前回は統計分析について、

 「中途半端な理解で統計を使ってしまうと、重大な間違い
  をしてしまう可能性がある」

 そして

 「株の分析で『統計的分析/確率分析』と称しているもの
  は、この大きな間違いをしてしまっているケースが多い」

 とのお話をしました。
 シビアな統計検証しても、この部分が抜けていると無意味に
 なってしまいます。ご注意くださいね!

 さて「株の将来は予測できるか?!」について引き続き検
 証します。

 【ファンダ分析よ、おまえもか!】

 さて前々回、テクニカルでの将来予測能力に関して、かな
 り悲観的なお話をしました。
 続いてファンダメンダルズです。

 この分析手法は、今日プロの世界でも主流と言って良いで
 しょう。そしてアナリストやストラテジストと言った方々
 がやっている事も基本的にこれです。

 ところが・・・これで将来が少しでも見渡せるか?!と言
 うと・・・これまた疑問符が付きます。

 まず簡単な例です。日経の週末版にのっている週間見通し
 なんかが、良い題材かもしれません。
 これを1年分さかのぼって「当たったか、外れたか」確認
 してみてください。

 本当にやってみると実感できますが、
 「驚くほどに、あてにならない」
 と言うことが分かると思います。
 
 「外れる事が多い」なら、まだ利用価値もあるのです。
 ところが「当たり外れが半々」と言う状態なのです。
 これでは何の参考にもなりません。

 くれぐれも申し上げますが「日経」のレベルが低いワケで
 はありません。どこが出す見通しも似たり寄ったりなので
 す。

 これらの記事は(モーニングスターやロイター等も同様で
 す)、どうしても直近の状況に影響を受けている様です。

 例えば週間見通しの場合、こんな感じです。

 ・前週が上げていれば「やや強気」
 ・前週が下げていれば「やや弱気」

 後は上げ方がきつければ「過熱感」があり、下げ方が
 きつければ「押し目買いがはいる可能性あり」と表現。

 これに、翌週起こる事をそれなりに加えておけば一丁上が
 り!です。
 
 もちろん、これは大雑把な表現です。ですがこれらの記事
 が「前週のトレンドに逆らう事」はほぼナイと言って良い
 でしょう。
 #相場が閉じた後のビッグニュースは例外です。

 つまり、前週のトレンドが今週のトレンドであるかの様な
 書き方になるのです。ですからトレンドが変化する時は概
 ね外れると思ってよいです。

 そして有名な四季報・・・これもそうです。

 例えば景気絶頂の所から景気後退に移る局面の予測はかな
 り難しい様です。
 
 こんな局面では
 「過去最高益を予測しながら、減収減益が連発する」
 なんて事が起こります。

 これ以外の有料情報等でも、ほとんど同じだそうです。

 「お金持ちは良い情報で儲けているのでは?!」なんて話
 がありますが、ことアナリストのレポートに関してはそん
 な事はありません。多少詳しく書いてあるだけの様です。

 「これじゃテクニカルと同じじゃないか」そう思われる方
 も多いと思います。おおよそ「その通り」です(笑)

 ただ若干違うのが、ごく少数派ながら「例外的な人」がい
 ると言う事位でしょうか?!

 そして研究者たちの意見も
 「ファンダメンタルズから将来を予測する手法は、無意味
  とは言えないが困難が伴う」
 との微妙な表現になっています。

 世間に名前が出てくるアナリストなんて、かなり優秀な方
 々でしょう。そしてそんな彼らが真剣に将来を予測しよう
 と努力しています。

 ですが・・・市場参加者全員がそんな彼らの言葉を聞いて
 「真剣に」売買しています。その結果が日経平均やTOP
 IXなのです。

 ですから、「かなり優秀」な人たちの予測の平均点が日経
 平均やTOPIX等のインデックスと言えると思います。

 その証拠として、こんな事実があります。

 株の運用には
 
 1:株を買って放っておく(パッシブ運用)
 2:先を読んで売買を繰り返す(アクティブ運用)

 との二種類の方法がありますネ

 もしファンダメンタルズ分析によって成果が上がるなら、
 パッシブ運用の実績よりアクティブ運用の実績が上回って
 いなければならないハズです。

 ところが残念な事にアクティブ運用を行っているファンド
 の大半は「パッシブ運用に勝てていない」のが現実です。
 #アクティブファンドは手数料が高いのも一因と言われて
 #います。

 ただ、若干の例外があることも事実です。
 テンプルトンさん、ピーターリンチさんそしてバフェット
 さん・・・みなン十年の長きに渡ってインデックスを上回
 り続けました。

 ですから「やり方によっては不可能ではない」とは言える
 のでしょうネ。

 ただし、「ン十年の長きに渡ってインデックスを上回り続
 ける」ための努力はハンパではないものがあります。
 そして才能も必要なのでしょう。

 才能は別として「努力する時間の限られている」個人投資
 家が、彼らのマネをするのは、ほぼ不可能だと思えます。

 ですから、
 「個人投資家はインデックスを買って、Buy And Hold
しとけ」
 と言うのは、妥当なアドバイスなのでしょうネ!

 なにせ、これで半分以上のプロに勝てるのですから!

 下手にテクニカルやファンダメンタルズ分析で売買を
 するより「Buy And Hold」の方がよほど良い結果を残
 せるのです。・・・残念ながらこれが事実です。

 ウソだと思われている方
 一度ご自身の実績を確認してみて下さい。

 その為のポイントが下記です。

 1:レバレッジの条件は合わせてください。

   =>個別株は実質レバレッジが高くなります。
     要注意です。(特に小型株)

 2:最低4年程度の実績で比べてください。

   =>この期間以下では「運」で左右される
     可能性が大です。

 いかがでしょうか?!

 今回の結論は

 「プロのファンダメンタルズ分析でも、そうそう当た
  るものではない。結果として現状の延長線になって
  しまっている事が多い。」

 です。

 なんだか「先の予測は不可能」と言っている様にしか
 思えないですよね・・・

 でも、何度も言いますが、ここまで確認してなお

 私は「Byu And Holdではアカン」と考えています。
 しかも個人投資家が実行可能な範囲で!

 もう少し待って下さいね!

 次回は裁定取引の有効性に話を進めたいと考えていま
 す。そしてこの後、いよいよ本丸ですネ。

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2010.08.14 Sat l 投資技法 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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