勘に頼らない側の投資判断に「収益還元法」と言う
 考え方を使っています。
 
 ここではなるべく簡単に、この収益還元法を説明し
 てみますネ
 金融工学と言うと大げさですが、ロジカルな判断方
 法とし知っておいて損はないと思いますヨ!

 初めての方まずバックナンバーをご一読頂く事を
 オススメします。

 バックナンバーはこちら 

【アクリバ理論その9】バリュー派理論株価とは?!

 さて前回は、「理論株価とは何ぞや?!」についてお話し
 ました。そして同じ理論株価と言っても、そのベースにあ
 る「理論」によって、まったく違うものになる
 ・・・とご説明しました。

 今回はその中でも主流の、バリュー派理論株価について少
 々突っ込んだお話をします。

【バリュー派の目指す所】

 まず、バリュー派が目指しているであろう事をご確認しま
 す。
 
 前回もご説明しましたが、基本的に「理論株価」は逆バリ
 指標なのです。そして
  ・安いと判断できれば買い
  ・高いと判断できれば売り
 としたい訳です。
 ※これは「テクニカル系の理論株価」であっても同じです。

 なぜこんな物が必要なのでしょう?!
 
 人間は本能的に
 「値下がりしている物は売りたくなり、値上がりしている
  物は買いたくなる」
 と言うクセがあるらしいのです。ですが、これを乗り切ら
 ないと相場では勝てません。

 ですから、安い/高いがはっきり分かる指標があれば、こ
 の本能に打ち勝つ強い武器になる・・・と言う訳です。

 では、次に

 「株価は株主資本やら企業の収益で算出される、株の価値
  に、いずれは落ち着く」

 と言えるのか・・・です。

 まず株の値段を決める要素を考えます。
 大きな分類としては次の二つに落ち着くと思います。

  1:企業財務要素(株主資本や収益等)

  2:需給、心理的要素
    =>悪材料によって株が下がると考える人が増え
      れば株価は下落する。
      反対に、好材料によって株価が上がると考え
      る人が増えれば、株価は上昇する。

 いかがでしょうか?!

 ここで「需給、心理的要素」と「企業財務要素」には大き
 な違いがあります。

 それは、
 「需給、心理的要素」は比較的短期で変化するのに対し、
 「企業財務要素」は短期間では大きく変化しない。
 という事です。

 「需給、心理的要素」は日々ニュースやら為替/株価の動
 きやらで変化します。
 しかし、「企業財務要素」はせいぜい1回/三ヶ月の決算
 発表内容での変化です。

 もっと言うと・・・ですが

 企業が営む事業は年単位でも大きく変わる訳ではありませ
 ん。そんな企業が毎年「たまたま」好業績だったり、悪業
 績だったりする・・・なんて事も多いのです。

 極論ですが、三ヶ月~毎年の業績で株価が変わる、つまり
 企業の価値が変わるのも、ある意味「需給、心理的要素」
 なのだと思っています。

 そしてバリュー派は
 「企業財務要素」が変わらないのに「需給、心理的要素」
 で株価が変わった時を儲けのチャンスと考えます。

 「需給、心理的要素」で動いた株価はいずれ戻ると考え
 ポジションを取り、じっと待つわけです。

【バリュー派理論株価の難しさ】

 ところが、この基準となる「企業財務要素で決まる株価」
 を算出するにしても簡単ではありません。

 大きく言って次の二つの難しさがあります。

 それは

 1:企業将来の収益を予測する事。
 2:市場参加者が考える将来の収益に対するリスク水準を
   (つまり回収リスク)把握する事。

 です。

 そして私がどうしているか・・・です。

 まず、「将来の収益を予測する事」は諦めています。(笑)

 なぜなら東洋経済さんが調べて予測した「会社四季報」よ
 り正しい予測なんて不可能・・・だと思っているからです。
 ※但し、四季報発売後の変化については考えるようにして
  いますケド。

 なんと言っても、会社四季報は現在企業収益予測のバイブ
 ル。プロも含めた市場参加者はホトンドの方が、この業績
 予測を基準にして投資を考えていると言って良いでしょう。
 ※プロほど気にしていると言ったほうが良いですね。

 個人投資家がこれに刃向かうなんてムチャと言うものです。
 
 余談ですが、「会社情報」や「**コンセンサス」ではや
 はりダメらしいです。「四季報」と比べると市場参加者の
 認知度がまったく違うとの事。
 まず「四季報」ありき、それ以外の予測は「四季報との比
 較」に使うべきもの・・・だそうです。
 ※以上、私の知るプロのディラー/ファンドマネージャー
  は、ほぼ全員同じ事を言っていました。

 次に「妥当な回収リスクを、どう把握するか?」について
 です。

考えられる方法としては
 
 1:理論的な計算を重ねて、妥当な値を算出する。
 2:ある範囲の「平均」等を使う

 が考えられます。

 この中で「理論的な計算を重ねて、妥当な値を算出する」
 は、これまた無理と言うものです。(笑)

 これを行う事はムーディーズ等の格付け会社並みの調査や
 作業が必要になるでしょう。しかもこれが出来たとして、
 その格付が市場とどの程度リンクするかも怪しい所です。

 そこで私は「ある範囲の『平均』」等を使う」しか現実的
 な選択肢はないとの結論に至っています。

 そして次にこの「ある範囲」をどう決めるか・・・が次の
 課題です。

 ここで、考えなくては行けないのは
 「なにを持って利益に結びつけるか?!」
 という事、大げさですが戦略と言ってもよいでしょう。

 先ほど、バリュー派の方々の考え方は
 「『需給、心理的要素』で値動きした株価は、比較的短期
  で『企業財務要素』で決まる株価に落ち着く」
 であると書きました。

 しかし、これも漠然としたものではダメだと思っています。
 具体的に言うと
 「どんな『需給、心理的要素での値動き』を利益に繋げて
  行くのか」
 を明確にしておくべきだという事です。

 さて次回は「この戦略と妥当回収リスクの算出方法」につ
 いて、お話しようと思います。

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2010.06.19 Sat l 投資技法 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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